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とくなが女性クリニック
 
コラム
 
 

こんなときは

Q:生理前後に頭痛や吐き気
Q:1ヶ月以上も性器にかゆみ
Q:母乳止める注射で、声が変に
Q:18歳になっても生理がない
Q:生理不順で唇、のどが荒れる
Q:性器のかゆみが止まらない

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Q:生理前後に頭痛や吐き気
 14歳の初潮から38歳の今まで24年間、生理前と排卵日、生理後の月3回も、頭痛に悩み続けてきました。しかも、次第にひどく、吐くようになりました。排卵日には体がほてり、寒気がして眠くなり、頭痛が始まり、食欲もなくなります。2児を産み、蓄膿症、脳腫瘍の検査も異常なしでした。治療法をお教え下さい。
(新潟市・主婦)
A:人により異なりまず専門医へ
 女性の性周期に関連した、いろいろな症状で悩む方が少なくありません。それらの症状は頭痛、筋肉痛、肩こり、全身の痛みなどの外に、不眠、忘れっぽい、判断力低下、勉強や仕事の能率低下、めまい、失神、吐き気、おう吐、冷や汗、顔面紅潮、体重増加、肌あれ、乳頭痛、むくみ、イライラ感、不安、気分のムラ、どうき、耳鳴り、しびれ、感情的になる、抑うつ感など、その数は100以上にもなります。
 性ホルモンの中で、黄体ホルモンは、次の月経の4〜7日前に分泌がピークに達しますが、これが頭痛や体重増加、緊張感、抑うつ、痛み、乳房の腫れ、おう吐などの精神症状と密接に関連しています。
 このように、月経前に性ホルモンの変動に絡んで精神症状がみられる状態を、月経前緊張症と呼びますが、性周期に現れる精神症状は、月経前緊張症や月経困難、その人の人格特性などと複雑に関係していると考えられます。
 月経期にある症状を訴える人は、あなたのように月経前期にも、月経間期にも、いろいろな精神症状を訴える人が多く、これらの、月経に関連して起こる不安やイライラ感などの陰性感情は、日常生活に直接影響を及ぼすので、本人には大変なことです。
 症状は同じでも、人により異なった問題を含んでいると思われるので、まず産婦人科や精神科の専門医に、よく自分の症状を話して診断、治療を受けるようお勧めします。
Q:1ヶ月以上も性器にかゆみ
 18歳の女性です。実は、もう1ヶ月以上も性器のかゆいのが続いています。いつとはなしに我慢できないかゆみが襲ってきます。陰毛が刺さってチクチクして、大陰唇の両側が熱く、赤くなっています。黄色いおりものも増えています。病院へ行くべきでしょうか。
(東蒲・専門学校生)
A:炎症の恐れ、検査・治療を早く
 外陰のかゆみはおりもの(帯下)は、だれでも不快なものです。
 帯下には生理的なものと病的なものがありますが、かゆみなどの症状を伴うようになると、何らかの治療が必要です。
 膣や外陰にトリコモナスやカンジダ、淋菌、などによる炎症があったり、他の細菌感染などがあると、外陰が赤くなって腫れたり、疼痛やかゆみがあったりすることが多く、軟膏や膣坐薬などによる局所的治療が必要になります。ときには、口から抗生剤などの服用が必要なこともあります。
 また、かゆみや帯下の原因には、これらの局所的な炎症の他に、全身的な病気=糖尿病・内分泌環境の変化など=、妊娠、精神神経症の原因によることもあり、医師の診察が必要です。
 あなたの場合、大陰唇が赤く腫れて、かゆみを伴うことから、外陰の炎症と思われます。適切な治療をするためには、実際に診察しておりものを検査したり、場合によっては培養検査したりということが必要です。
 局部の軟膏塗布などは、原因によっては症状を悪化させたり、再発を繰り返したりすることがあるので、早く産婦人科医で受診し、治療してもらうべきです。
Q:母乳止める注射で、声が変に
 妊娠5ヶ月で胎児死亡のため、分娩直後に母乳を止める注射を打たれ、2週間後にも1本されたら、尿が止まって顔がむくみ、声がしわがれました。尿は治ったものの、声は4ヶ月以上たった今も変です。元の声に戻るでしょうか。今後の妊娠で母乳が出るかどうかも心配です。
(上越市・主婦・34歳)
A:ホルモン投与の一時的症状か
 妊娠後期の流・早産、死産、新生児死亡、または母親が病気で薬を飲んでいるなどのため、母乳の分泌を抑えなければならぬことがあります。
 妊娠中期の死産でも、数日後に乳房が強く張って、かなりの苦痛を伴うことがあるので、あなたの場合も、そのために母乳を押さえる処置がとられたのだと思われます。
 母乳の分泌を押さえるには、乳房を冷やしたり、圧迫したりなどの方法が試みられますが一般には各種製剤の投与によるホルモン療法が行われています。
 最近は非常に有効な薬が開発され、朝夕1錠ずつ2週間の服用ですみますが、吐き気などの消化器症状を伴うため、使えないこともあります。
 ホルモン剤の投与は、母乳が出始めてからでは効果が少なく、分娩直後に投与されるのが普通です。
 これらのホルモン剤には、体重が増えたり、むくみをきたし(体液貯留)たり、男性化をもたらしたりする副作用もありますが、いずれも一時的なものです。
 あなたもしわがれ声が長く続いているようですが、それは他の疾患でもみられます。今回投与されたホルモン剤のためかどうかは、よく検査してみる必要がありますが、まず心配はないでしょう。
 また、次の出産後に母乳がよく出ないなどのこともないと思われます。
 基礎体温を記録して、産婦人科専門の医師の診察を受けられるようお勧めします。
Q:18歳になっても生理がない
 18歳になりますが、まだ生理がありません。身長154センチ、体重55キロ。太っていると無月経か不順になると聞いたことがあります。59年1月と60年1月に1週間くらいずつ出血したことがあります。
(新潟市・I子)
A:肥満も一症状の内分泌異常
 月経のないことを無月経といいますが、原発性無月経(18歳までに初経のない婦人や、16歳までに初経がなく乳房の発育がない婦人)と続発性無月経(1度あった月経が停止したもの)に分けて考える必要があります。59年、60年の1月に1週間みられた出血は、月経であったと考えられますので、続発性無月経と思われます。
 月経がみられるためには、・脳下垂体から卵胞を刺激するのに十分な量のゴナドトロピンが分泌され・卵巣に卵胞が存在し、必要な酵素機構があること・子宮内膜や生殖器経路に解剖学的異常がないことが必要で、これら3つのうち1つでも欠陥があれば無月経となります。
 あなたの場合、過去2回の出血を月経と考えれば、少なくとも子宮内膜や生殖経路の異常はないと思われます。従って、この場合、無月経は内分泌系の異常による一症状と考え、また身長154cmで、体重55キロというと標準体重をはるかに超える肥満状態といえますから、これも一つの症状と考えられます。無月経で肥満という症状から考えられる疾患はいくつか考えられますが、他に身体的に異常はみられませんでしょうか・・・。
 無月経を中心とした内分泌系の異常疾患を考える場合、肥満、体毛の増加、陰毛、陰核の状態、乳房の発育、顔ぼう、ニキビなどが重要な臨床症状としてあげられます。内分泌系の障害部位は、血中のホルモン測定によって診断可能ですが、病名を決め適切な治療をするためには前述した身体的な所見が必要です。
Q:生理不順で唇、のどが荒れる

 40代になってから生理が不順気味となり、昨年10月には2週間もダラダラと続いたので婦人科で薬をもらい服用3、4日後に止まりました。その後、ずっと生理が無く、基礎体温は36度を保っています。癌検診を受けた際、先生に閉経にはまだ早い年齢と言われましたが、毎朝の体温が36度であれば排卵は無いとみてよろしいでしょうか。昨年5月頃から唇、のどの荒れた状態が続いているので、コントロールを服用しています。
(新潟市・K・44歳)

A:基礎体温を記録し専門医へ
 婦人は、加齢につれて老化に伴う身体的変化が多くみられるようになります。これは、卵巣機能の衰退と深く関連していて、これと関連した内分泌機能や関連臓器の代謝機能に変化がおこるためです。
 卵巣機能の衰退は35〜39歳頃から始まり、40歳頃からこれが明らかとなり、50〜54歳頃に急激に低下し、55歳以降はほぼ同じような消長をたどるようになります。
 ですから、44歳ぐらいになりますと、個人差はありますが、肥満になったり、生理不順、月経が長びく、頭痛、肩こり、のぼせなど、いろいろな症状がみられることも少なくありません。しかし、年齢的には、婦人科疾患としての、子宮筋腫、子宮内膜症、子宮頸癌などの器質的疾患が問題となる時期でもあります。生理不順、過多月経、希発月経、不正性器出血などが見られる場合には、これらの器質的な異常が無いかどうか検査を受けることが必要です。幸い、癌検診で異常ないということですから心配ないと思います。
 また40歳代の半ばすぎて、生理が10日以上続いたり、50〜60日も生理が無くて突然みられるような月経周期の場合には、無排卵周期のことが多く、妊娠する可能性は少ないと思われます。
 生理不順や不正性器出血などがあれば、それだけで精神的不安が増し、また性生活などへの不安、不満なども多くなり、ますます悪循環を繰り返すことになります。もし心配でしたら、2週間ぐらい基礎体温を記録して、専門医に相談されれば、より適切な指導が受けられると思います。
Q:性器のかゆみが止まらない
 数年前から性器がかゆく、悩んでいます。昼間はそれほどでもないのですが、夜、特に寝ている時にひどくかゆくなり、かいてしまいます。治療方法を教えてください。
(西蒲黒崎町・K子・22歳)
A:有効なステロイド軟膏療法
 そうよう掻痒は、皮膚病に特有な自覚症状ですが、一つの独立した疾患ではなく、各種疾患の部分症状として現れたり、なんら認むべき原因がなく神経的にくることもあります。外陰掻痒も、外陰・膣、カンジダ症、トリコモナス症、外陰ジストロフィー、外陰かいようなどのほかに、こう膠げんびょう原病、糖尿病、胃無酸症など全身的な疾患の一症状としてみられたりしますが、原因がはっきりしないことも少なくありません。
 外陰の掻痒発生部位としては、陰核、小陰唇、肛門周囲などが多く、時に外陰全体、肛門、膣入口部などにおよぶこともあります。
 治療は、掻痒刺激の原因を検索して開始することが原則ですが、一般的には、掻痒に対してステロイド含有軟膏などの局所療法が効果的といわれています。ストレスや精神神経的因子も掻痒助長因子として無視できませんが、夜間は体温の上昇、換気不良、湿気のために掻痒症状が悪化することも少なくありません。適当な安定剤などの投与により症状の改善が期待できると思います。同時に、局所療法として、石鹸、ローション、化粧品、ゴム避妊用具などの使用をやめて、局所の清潔と乾燥を保ち、換気性の良い綿製下着を用いることがよいと思います。
 最後に、外陰掻痒といっても、背景に基礎疾患のあることが少なくありませんから、まず専門医によく診てもらうことがよいでしょう。
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